気づけば、いつもスマホを見ている。
特に用事があるわけでもないのに、なんとなくSNSを開き、気づけば30分、1時間と過ぎている。
便利で快適。だけどその分、心が動く瞬間が減っていないだろうか?
そんな毎日を変えるのに、特別な準備は要らない。ただ、スマホを30分だけ手放してみること。
たったそれだけで、思った以上に“自分の感覚”が戻ってくる。
ここでは、私が実際にやってみて「ちょっといいな」と思えた3つのことを紹介したい。
まずは今日、どれかひとつだけ。スマホを30分だけ置いて、やってみませんか?
1. 読書——言葉を“味わう”時間を取り戻す
スマホでニュースやSNSを流し読みしていると、情報はどんどん頭に入ってくるけれど、何も残らないことが多い。
そんな時こそ、紙の本を開いてみる。
お気に入りのしおりを挟んだままになっていたあの本を、そっと開く。
久々に読む本は新鮮で、不思議なことに、文字のひとつひとつを“読む”というより“味わう”ような感覚になる。
物語の世界に入り込んだり、自分と重ねて考えたり、心がふっと動く瞬間がある。
ただの「情報収集」じゃない。
「心で読む」ってこういうことだったんだ、と改めて気づかされた。
2. 掃除——手を動かすと、頭も整う
正直、掃除はめんどくさい。
でも、スマホを見ない時間に、気になる場所をちょっとだけ片付けてみると——
手を動かしているうちに、頭の中がスッキリしてくる。
無心でほこりを拭いたり、いらない紙を捨てたりしていると、どこか心のモヤモヤまで一緒に片づいていくような感覚がある。
しかも、終わったあとの「部屋がきれいになった」という目に見える達成感がすごく気持ちいい。
たった30分でも、部屋が少し整うと、自分の気持ちも整ってくる。
3. 散歩——足で考えると、アイデアが湧く
スマホの中では、常に“誰かの言葉”が流れている。
でも、散歩をしていると、自分の頭の声が自然と聞こえてくる。
特に、音楽も聴かず、ただ歩くだけの時間。
通ったことのない道を歩いてみるのもいい。
風の音や鳥の声、道路の匂い。そんなものを感じながら歩いていると、思いがけず良いアイデアが浮かんできたりする。
家の中にいると袋小路だった考えごとも、歩いていると不思議と整理される。
足を動かすと、心も動く。
おわりに:たった30分で、心が目を覚ます
スマホを手放すって、ちょっと怖い。
「置いてけぼりになりそう」「ヒマになりそう」
そんな不安が、頭をよぎる。
でも実際にやってみると、その時間は決して“空白”じゃない。
むしろ、自分の心と頭が静かに動き出す時間になる。
読書、掃除、散歩——どれも、特別なことじゃない。
でも、だからこそ大切な時間だったと気づくはず。
スマホを30分手放して、自分の“感覚”を取り戻す。
それが、退屈を突き破る、あなただけの第一歩になるかもしれません。
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